One More Hineno Story

日根野、時々四国と東海の事を書いています

阪和線の103系を作ろう 平成元年 S???編成 第一章

 前回までの序章で103系は時代によって大きく編成が変わり、製造時期によって車両の形態が異なっている事を説明しました。今までの事はなんとなくでも理解していただけたら幸いです。 

それでは編成を作る編成を考えていこうと思います(タイトルはネタバレ防止のため???にしています)

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そして今回からはいよいよ模型を触っていきます。今回は中古品ですので、何が入っているのかを改めて確認していきます。

f:id:hineno223_2501:20210901160624j:plainクハ シールドビーム改造の初期型冷改車です。

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続いてモハ(白飛びがありますがご容赦ください)サッシの角が丸く、クハと同様の初期型であることが確認できます

f:id:hineno223_2501:20210901160625j:plain最後にサハ。

こちらはサッシの隅が角ばっており、初期型ではないノーマルタイプです。

これらの確認は面倒かもしれませんがこれをやっておかないと後で面倒な事になりかねないのでしっかり確認しましょう。

 次にプロトタイプの選定です。非冷房車の冷房化改造は1975年から、戸袋窓工事は1990年から施行となっています。車両によっていつおこなわれたかは大きく変わるため、写真や文献等から漁りましょう。今回はJR発足後~関空開業前の時代を作成したかったので平成元年に存在した編成からピックアップして作成する事にします。この当時は6連と4連がいましたが、今回は4連を作る事にしました。

 また、車両の改造箇所を極力少なくするために、特別保全工事車(ドア交換をおこなっているもの)、ランボードの形態が特殊な車両が含まれるものを除外していきます。

ここからはひたすら編成表と写真と睨めっこが始まりました・・・

 

第一希望はクハ103-2が入っている4両編成を作りたかったのですが相方のクハ103-135が特別保全工事車両でドアの交換がなされているため除外

クハ103-148、149の編成はランボード形状が異なるため除外

こんな感じで編成と模型のプロトタイプを照らし合わせていきます。モデラーなんだから好きな編成のために改造しろよって思うかもしれないけどそのうち正規品ででそうじゃん)

 そんなこんなで候補を割り出していきます。今回は平成元年の車両編成表をベースに考えています。

 そうして色々調べていくうちにこんなページを見つけました。クハ103-121の写真がこんなにもあり、更に1988年の写真まで、特別保全工事を受けてこそいるもののドア交換等の外観に大きな変化はなく、また編成の全車両が鳳に新製配置されてる事から比較的軽加工で完成出来そうな事・・・と考えていましたがなんと1989年に延命NA工事が施工、今回は候補から外す事にしました。そんなこんなで候補に残ったのが

Tc103ーM103ーM102ーTc103

S401 29-29-29-30

S402 87-272-427-96

S403 117-192-347-118

の3編成が候補に残りました。

最後のS403編成は新製配置が鳳。残り2編成は池袋だったり浦和だったりの広域転配車になります。

後はどの編成にするかなのですが、中々決めきれず・・・(リアルに半日悩んでいました)

 結局文献や検索をおこなった結果、国鉄末期から編成が変わらなかったであろう(1987年~1989年は変わらないのは確認済み)S401編成を製作する事にしました。

 クハのヘッドライト2灯化改造が1987年までにおこなわれている事。クハとモハの製造日が同じであるため特殊な改造がされる理由がない事、資料が比較的豊富にある事からこの編成にしようと思います。モハユニットは数年後に広島へ行きサボ等が特殊になりますがそれはまた別のお話。(そもそも日根野から転属した時点で私の興味がほぼなくなるし

 ここまでお付き合いいただきありがとうございました。次回からは実際の加工風景を載せておこないますので写真が多めになるはずですのでよろしくお願いします。(え、サハの編成が決まってないって?だって決めても素材を買う予算がないからまた今度ね